高齢者のための設計と設備
バリアフリー対応の集合住宅
2025年、我が国においては総人口の4人に一人が65歳以上の高齢者という超高齢化社会を迎えることが予測されています。
このような社会構造の変化に対応して、政府をはじめ地域や民間の機関では高齢者に対しての生き甲斐、保健サービスによる、より継続した健康状態の維持、介助を要する高齢者に対しては介助ヘルパーや保健婦などの派遣による介助サービスの提供、そしてそれらの施策が有効に活用されるための住環境の整備が求められようとしています。つまり、高齢者が転倒や転落などの事故によって、健康を損なうことのないような安全な環境や加齢によって低下する身体機能にあわせて自立した生活のできる環境。また、介助を要するケースにおいては介助が容易にできる環境や設備が必要なのです。
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これからの高齢化社会を迎えるに当たって、さまざまな在宅サービスを生かし、高齢者がより「安全」「快適」で、自立ができ、「ケア」をも考慮した高齢者にとって日常生活動作におけるバリア(弊害)を取り除いた(フリー)住宅、つまり、バリアフリー住宅が求められているのです。
中道組で施工したベルヴェデーレ・ガーデン鶴見は、上記のバリアフリーという考え方を取り入れた共同住宅としての試みを付加したものとして建設されました。
住まい手が高齢化し、身体機能が低下してくると、健康で元気なときには問題なく暮らすことができた住宅が、日常の生活に支障をきたしたり、住み難くなったり、ハード的な限界によって住み続けていくことが難しくなるケースが増えてきます。通 常、このような場合の住み替えは、その人にとって、体力や生活環境への順応性、経済的な要因などによって難しい状況になってきます。
一方、高齢者の身体機能や精神的な状況は長年の生活体験の中から、固有の特性を形成しており、このような個人差の大きい生活要求に応えるためには、異なる装備や生活環境が用意されなければなりません。また、高齢者を一定の装備が必要だという理由から、いわゆる「高齢者向け住宅」に集約して住んでもらうという供給方式にもさまざまな点で限界があります。
このような考え方を反映して、このプロジェクトではどの住宅でも居住者が少し手を加えることによって、比較的簡単に一定の弱化(機能低下)に対応できるレベルまで向上させることが可能な仕様としています。
そのための住宅ハードの条件は「自立して行動することの可能性を阻害しないこと」、「介助を必要とする状況になっても、それに対応できる柔軟性を持っていること」、「これらの可能性を一般 の住宅のしつらえのなかで備えていること」などに集約されてます。このベルヴェデーレ・ガーデン鶴見は、さらに大阪市特定賃貸住宅建設融資制度(特賃)における高齢者対応区分の適応を受け、かつ特定賃貸住宅供給促進制度(特優賃)を利用した事例でもあります。
トイレや洗面 所は、段差を解消するために、通常のこれらの共同住宅より配管部分を下げ、歩行でも車椅子でも出入りできるようになっています(上図)。
和室と洋室の間はフラットレールによって段差のない仕様になっています(写真左)。
道路からマンションの入口まではゆるやかなスローブになっています(写真右)。
浴室は洗い場での動きや移動をサポートしたり、浴槽への出入りや入浴中に掴める手すりを取り付けています。 トイレには入口から便器まで手すりが取り付けられており、歩行の困難な場合でも自立して使用できるようになっています。 各階の随所に備え付けられている視覚障害者用の案内掲示。
寝室から直接トイレや洗面 所、浴室に行ける通路を設けて、日常動作や夜間の排泄など自立して行える動線を確保しています。
エレベーターは身障者や高齢者が利用しやすい福祉型のものを採用しています。(写 真上)
各階のエレベーターから玄関先までは手すりを伝って歩行できるように配慮。床材には安全なノンスリップタイプのものが使用されています。(写 真下)
施工事例 :
ベルヴェデーレガーデン 大阪市鶴見区
 
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